チェリーとともに、愛でる。|2人暮らし・62.34㎡
今回のリノベーションのテーマは、
「チェリーとともに、好きなものたちを愛でる暮らし」。
もともと北欧のインテリアやアンティークなどの小物がお好きなようで、プランニングの途中も「こんな家具を持っています!」「こんな家具が好きです!」といった共有をいただきながら、インテリアたちが主役になるようなリノベーションを提案していきました。
もともと、ヘリンボーンの床やチーク材など、割と赤みの強いテイストを希望だったお客さま。
社内の会議で、こんな意見が。
「ご希望のテイストをそのまま実現してしまうと、お手持ちの家具がリノベーションに負けてしまうのでは?」
そこから、お客さまと打ち合わせを重ね、シンプルになりすぎず、賑やかになりすぎず。
インテリアや小物が主役になるような空間づくりを目指していきました。
それでは、できたてほやほやのリノベーション事例を紹介します。
リビングを抜けると、そこにはあたたかくて明るい空間が。
こちらは「ブラックチェリー」のフローリング。表面が”本物の木”なので、空気に触れると少しずつ色が変わっていく。
味のある素材です(工事中も、養生材を貼っていたところは見事にそのままで、養生をはがしてから徐々に色の変化が見られていきました、驚きです)。
左側が玄関につながるドア、右側は趣味のレコードをしまえる”レコード収納部屋”。
なんだか、レコードショップのバックヤードのような、ワクワクする空間です。
写真にはちらっと、お客さんが先に運んでいた絵や家具が。
これからどんどん家具が入っていき、息が吹き込まれていくような感じ、楽しみです。
お次は、キッチンへ。
キッチンはリブパネルをあしらったカウンター。角をなくしカーブをつけています。
カウンターは上品なテイストに。アーチ開口のエッセンスを取り入れたキッチンは、フロアタイルをダークトーンに変えることで、メリハリのあるデザインに仕上がっています。
キッチンも、機能性を意識して「システムキッチン」を採用。
収納量もたっぷり。
キッチン側はリビングからはあまり見えない場所になっているので、収納量を増やしつつ、生活感がしっかり隠せる場所にしています。
取っ手はアクセントとして”真鍮(しんちゅう)”をチョイス。
ここはあえてブラックやシルバーではなく、ゴールドテイストでアンティーク感とかわいらしさを。
カウンターはちょっぴりですが、存在感が出過ぎない幅でちょっとした小物を置けるように。
朝の支度や料理の時間が楽しくなりそうです。
リビングの天井は、一部板張りに。
いつもは、住宅の見えないところに隠される板たちも、今回はお部屋の主役に…!
スタンプが押されていたり、板によって表情が違ったり、不揃いであることが味を出していると思うのです。
ここはお二人の趣味を楽しむスペースになっていく予定です。
廊下〜玄関のイメージはこちら。
他のお部屋のドアも、すべてチェリーテイストのカラーリングで揃えて。
扉とフローリングはメーカーが違いますが、色のトーンや組み合わせは揃えられるよう整えています。
すべて同じメーカーで揃えても良いのですが、揃いすぎてもちょっと新築感が出すぎてしまうと思うのです。
色味は整えつつ、あえてメーカーの違いを活かすことで自分たちでセレクトした感覚も。
洗面台も新しくしました。
造作洗面台のタイルが良いアクセントになっています。
シンプルなパーツを組み合わせつつも、ミラーキャビネットを採用して収納量を確保したり。
朝の支度が楽しくなるような、明るい空間です。
先日、引っ越しが落ち着きました!との連絡が。
少しずつ愛着が湧く空間になっているようで、嬉しく思います。
ここから、素敵な家具が増えていきます。
家具とともに、ブラックチェリーの味わいを愛でる暮らし。
乞うご期待です。
広さ 62.34㎡・2人暮らし・フルリノベーション
設計期間 2ヶ月
施工期間 2.5ヶ月
予算目安 1100万円(市況やオーダーによって異なります)
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