【お客さまの声】「叶えたいこと」の順番を決めて、アドバイスをもらって
こんにちは。
fujitacaリノベーションスタッフです。
先日紹介させてもらった事例。
お客さまへインタビューをさせていただいた記事を公開いたします。
ネコちゃんと一緒に暮らすこちらのおうちでは、2LDKのコンパクトな空間ながらも、それぞれが心地よく過ごすことができる工夫が凝らされた仕上がりになっています。
お二人が、特にこだわったポイントや、赤みのあるフローリングと全体のバランス、二人それぞれが持っているこだわりをどのように形にしていったのか、この記事を読みながら感じていただきたいと思っています。
素材にこだわることで、どんなインテリアも合う空間に
ー リノベーションが終わって、暮らしがスタートして半年近くですね。
ネコちゃんのキャットウォークも取り付けられ、いよいよ!という感覚かと思いますが、暮らしてみての率直な印象はいかがですか?
打ち合わせ時から、割と細かくご相談させてもらっていたので、自分たちの暮らしにフィットしている感覚があります。
「自分で選んで、住空間をつくる」という感覚はリノベーションにしかないですよね。
これまで、賃貸物件の割と画一的な間取りにしか住んだことがなかったので、自分で選んでいく作業が楽しかったですし、自分で選んでつくりあげた空間だからこそ、愛着が湧きます。
毎日暮らしていても、飽きの来ない日々です。
ー それはうれしい!ありがとうございます。
ご自身でしっかりと考えられたプランのなかで、特に暮らしてみてお気に入りと感じるものはありますか?
特に「天井のクロス」がお気に入りです。
石調のクロスを選んだのですが、最後まで悩んだ甲斐があって…
天井を見上げたときにクロスの風合いを楽しめることができるんです。リビングでのんびり過ごしているときに、いい家だなぁと感じています。
ちょっと躯体現しのような雰囲気だけど、それよりももう少し明るさのあるデザインなので、フローリングやお部屋全体との相性も良いように感じています。
ー そんなプランニングや素材選びのときに、「素材と素材の組み合わせ」で悩んでいましたね。
例えば、フローリング選びはどうやって決めていきましたか?
そうそう。二人で悩んだ時に、最初は意見が分かれていて。
実際に選んだフローリングに決定しよう!とすぐに決まったわけではなかったですね。
家でいただいたサンプルを壁に貼ってみたり、床を並べてみたり、光の入り方や照明とのバランス、持っている家具などとのバランスを見て、これでいこう!と決めることができたかなと思います。
実際に、完成してから住んでみると、陽の光でフローリングの表情が変わるし、ちょうどよい赤み具合だったかなと。
他の素材とのバランスもあったので、あまり個性的なものにしすぎても難しいだろうし、無垢材などを選ぶとお手入れやコスト面でデメリットも出てくるので、バランスが重要だなと感じました。
お部屋自体も、シンプルに仕上げつつ、ひとつひとつの素材にこだわった分、メリハリのある空間になりました。
比較的、個性のある小物やあえて無造作に配置したものがあっても、まとまりが出るというか、賑やかになりすぎないことが結構驚きですね。
「自分たちで決めること」と「提案をもらうこと」を分けて考える
ー リノベーションの期間を振り返ってみて、どんな印象がありましたか?
いろんな感覚が入り混じった期間で、大変なこともあれば、楽しかったと思うことも多かったです。
限られた予算の中でどうしていけばいいのか分からなかったので、不安なことも多かったのですが、自分たちの場合は「フルでイメージを伝える→合計いくらかかる→少しずつ減らして予算に近づけていく」の作業を繰り替えてしていきました。
もちろん、やりたいことを削る作業になるので、現実を見る瞬間がつらいなと思うことはありましたが(笑)
でも、結果的にその方法を選んで良かったと思っています。
自分たちで「これは必須項目だね」「これはあったらいいなの項目だね」というかたちで取捨選択できたことが大きく、それもあって満足のいくリノベーションができたのではないかと感じています。
決め方は人それぞれですが、自分たちに合った方法を見つけながらリノベーションに取り組めると良いなと思いますね。
あと、基本的にfujitacaさんからいただいた提案は素直に嬉しいと思うものが多かったです。
床材の感じや照明のバランス、ひとつひとつの素材感が良かったと思いました。
ぱっと見た感じ単体でも良いと思うものがが多かったですし、それらが組み合わさったとしてもまとまりのあるデザインになっていたので、絶妙なバランスでした。
多分、これもひとつひとつの素材選びに関しても、私たちの要望や意図を汲んでいただいたチョイスだったと思っています。
フロアタイルも、グレーや黒っぽいものを選ぶなかでも、表情がしっかり出ているものやあまりチープさが出ないものを選んでいただいて、感謝しています。
わたしたちは、こんな素材が好き、こんなテイストが好き、ということはお伝えできるのですが、実際にどれを選べばいいのか分からない。
そういうときに、「”自分たちで整理できること”と”提案をいただいて考えること”を切り分けて考えていく」必要があるかなと。
適度なアドバイスをいただきつつ、自分たちで決めていけたので納得のいくリノベーションができています。
ー リノベーションを振り返って、これからリノベーションをする方に伝えておきたいポイントはありますか?
基本的には自分たちの要望通りにプランが出来上がって、よく考えていたので暮らしてみて不便さなどはあまりないのですが、強いて言うならとして。
リノベーションを行うタイミングで、何か所かに下地を入れさせてもらっていたのですが(キャットウォークやミラーなど)、これもっとほかの場所にも入れて良かったなって思いましたね。
プランニングのときには気づけなかったとしても、暮らしながら「ここに棚をつけたいな」と思うことも増えてきたので、「拡張性」を意識したリノベーションをしておくといいかもしれないですね。
それでも、事前にいろいろ下地を仕込んでおいたのは本当に助かりました。
結果、大満足です(笑)
編集後記
お客さまはリノベーションがはじめて、というケースが多く、何をどれから決め始めたらいいのか分からない。
そんな声を多くいただきます。
スタッフからアドバイスとして、まずお願いすることは「どんな暮らしをしたいですか?」と訊くようにしています。
テンプレートのような文言なので、薄っぺらく聞こえてしまうのかもしれませんが、わたしたちはもっと本質を突いたことを訊ねるようにしています。
例えば、「とあるテイストに憧れていて、この空間で暮らすことでテンションが上がりそう」という声があった時には…
①そのテイストで良いなと思うポイントはどれですか?(インテリアなのか、雰囲気なのか、素材のこれがいいのか)
②そのテイストと今持っていくインテリアや小物はフィットしそうですか?それとも買い替えですか?
③そのテイストの中で暮らすときに、実際に自分のライフスタイルやルーティンと照らして無理のない暮らしになりますか?
ちょっと攻めたことを訊く場合もありますが、こんなことを訊くケースが多いです。
その質問をしてお客さまがどう変わっていくかというと、
①の場合
・事例写真のインテリアが好きだったら、意外と内装はシンプルに仕上げてインテリア代にお金や時間をかけてもらう
・雰囲気が好きだったら、fujitacaに素材選びをある程度お任せしてもらって、生活動線やコンセントの位置などに時間をかけてもらう
・素材が好きだったら、まずは素材の組み合わせに時間をかけてもらい、そのあとプランニングなどを考える
②や③の場合
・ちょっと選んだテイストが背伸びしすぎかも(ホテルみたいなデザインなど)…となったときには、そのテイストに「近づけながら」、お手入れのしやすい素材や割とリーズナブルな家具を組み合わせてこういうテイストができないか、みたいな方法を一緒に模索する
という具合にいろいろ考えていくことが多いです。
まさしく、この考えるきっかけをfujitacaで体感してもらうことで、弊社のリノベーションの醍醐味を得ていただくのではないかと。
これからも、今回のお客さまのように、fujitacaでリノベーションを行うことで得られる意味やメリットを、もっと幅広い方々に広げていきたいと考えています。
おふたりとも、今回はありがとうございました!
■撮影協力
Hideyuki Sanada
https://bio.site/sanadahideyuki
https://www.instagram.com/snd_noko/