真っ白な”ワンルーム・キャンバス”|50.97平米・2人暮らし

50平米台のコンパクトなお部屋を、いかに明るく、いかに広く見せるか。

スタイリッシュなデザインをお好みのSさん・Mさんのお二人が、好みに合わせてどんなデザインのおうちに仕上げていくか?
暮らしながら彩りを足していけるような住宅を目指し、設計を行いました。
出来上がったおうちをレビューしていきますね。

まずは玄関からキッチンへ。
玄関からリビングに抜ける道の間に、キッチンを配置しています。
もともとの配置はそのままなので、同じ場所にキッチンがありました。

50平米台のコンパクトなマンションだったので、水回りの位置は大きく変えず、リノベーション。
キッチンは壁付けのシステムキッチンに。ホワイトのタイルで統一し、高級感溢れる仕様にチェンジしました。

このシステムキッチン、Panasonic製品の中でもリーズナブルな機種で、デザイン次第で一気に垢抜け感を
プラスすることができます。

リノベーション前のキッチン。割と使い古されており、暗い雰囲気を一新したいという思いでデザインしました。
(同じアングルで撮影できず申し訳ございません…!)

洗面台はもともと別の場所にありましたが、お部屋を広くとるために、キッチンの横に洗面台を配置。
L字で少し贅沢なイメージの洗面台に仕上がりました。

それでは、メインのお部屋へ行ってみます。

この物件の面白い間取りは、リビング・ダイニング・ベッドルーム・収納 を大きなひとつのワンルームに。
お二人暮らしということもあり、お部屋全体に明るい光を取り込むべく、外周面にすべて収納を集中させる間取りにしました。
お部屋の開放感が一気にぐんと!広がっています。

収納が壁面にずらっと。カーテンで収納を隠せる仕様になっています。


リビング側からキッチン側を見たときの景色。
もともとの間取りだと、壁がずっと続いていたのですが、壁を取って開放感を確保したので、
ひろびろとした大きな空間に仕上がっていることが分かります。

ただ、大きなワンルームだとプライバシーとかってどうなるの?と質問をいただくこともあります。
在宅勤務をされるとのことでしたので、収納スペースの裏側にちょっとだけワークスペースを確保しています。
もし、何か一人で作業をしたり、おこもり感を確保したいときは、ワークスペースへGO、という仕組みです。

ドアをつけてしまうよりも、アーチ開口で柔らかい曲線にするだけで、お部屋のアクセントになりますね。

床のマスキングテープは、間取りの配置や位置関係をシミュレーションした名残です。

お客さまとは、夏の暑い現地で、ポカリスエットを飲みながらプランニングを…(笑)
ご負担おかけいたしましたが、わたしたちにとってもいい思い出です。

これから、お客さまの好みで、真っ白な箱=キャンバスに色が増えていく。
どんなインテリア、どんな雑貨を置いても、なんでも楽しく素敵に映りそうな空間です。

お引越しが落ち着いた時にはお邪魔させていただき、この間取りをどんなふうに使いこなしているのか?
しっかり観察してみたいと思います。
ありがとうございます!

リノベーションの内容
間取り : 2LDK → 1ROOM+ワークスペース
平米数 : 50.97平米
予算目安 : 1,000万(市況や要望によって異なります)
設計期間 : 2ヶ月
施工期間 : 3.5ヶ月

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