ふるくて、あたらしい。かえりたくなる「古民家暮らし」|3人暮らし・57平米

家づくり・家えらびには100通りの考えがあって、100通りの答えがある。

「新築の家で快適に過ごす」のもよし。
「古くから愛でている家で過ごす」のもよし。
「リノベーションでマンションを自分好みにする」のもよし。

こちらのお客さまは「これからの暮らしを、長年住んだ家で、好きなものに囲まれて暮らしたい」。
そんな気持ちから、マンションリノベーションを決意されました。

ご家族揃って好きなテイストとして見せていただいた写真が「古民家」や「古道具」の写真。
趣のある、どこか和のあたたかさを感じるものが好き…、と教えていただき
プランニングをスタートしました。

「古民家」と「リノベーション」。
似ているような概念だけれども、どうやって融合していくのか。
どこかホッとできる「ふるくてあたらしいおうち」が完成しました。

格子が印象的な和室は、リビングからひと続きの場所にあります。
リビングの近くにホッとできる空間として、和室を設けています。

畳やアクセントクロスは、少しモダンなデザインに。
古民家にはあんまり見られない「かわいさ」や「アクセント」をちょい足ししています。

障子から入る木漏れ日は、古民家にいるような気持ちに。
やわらかい光がお部屋全体を包み込むように、デザインされています。

和室の一角には、「収納と飾り棚」をつくりました。
この収納は、お客さんこだわりの収納なんです。

これは「造作家具」。
格子のデザインが、お部屋全体を印象付けるワンポイントに。

メーカー製品などで似たようなデザインは多くありますが、収納やアクセントになる部分は、造作でしっかり。
空間をグッと引き締める大切なエッセンスになっています。

キッチンは、使いやすさを重視してシステムキッチンを。
タイルはお客さんがじっくり選んだ「グリーン調のタイル」を入れています。
海外製のタイルは納期が安定しなかったり…と、工事中にあれこれあったりもしましたが、
無事にお好みのタイルが入手できて、お気に入りの空間になりました。

洗面台も、造作型の洗面台に。
古材の洗面ミラー」を使い、和のテイストは残しつつも、モダンで使いやすい仕上がりに。
壁のタイルは、古民家のお風呂や土間の床をイメージしたタイルとして、ワンポイント入れています。

他のお部屋も、収納がたっぷりの洋室や、ユニットバスも新しく。
ダークブラウンを中心としたカラーリングで、お部屋全体がゆるくつながる空間になりました。
これもまた、古民家の味わいある木材や柱をイメージとしたデザインからインスピレーションを受けたチョイスにしています。

玄関には、お客さんがご自身で選ばれた「ステンドグラス照明」を。
まさに「帰ってきたくなるおうち」の象徴になりました。

古民家には住めなくても、ちょっとの工夫で古民家ならではの息吹を感じることはできる。
そんな暮らしを提案できるリノベーションだったなと、わたしたちも感じています。

これからの暮らしが、そっと明るくなるように。
わたしたちも寄り添いながら、のんびりゆったり暮らせることを願っています。

■リノベーションの内容
間取り : 3LDK → 3LDK
平米数 : 約57平米
予算目安 : 1,500万円~1,600万円(市況や要望によって異なります)
設計期間 : 3ヶ月
施工期間 : 3.5ヶ月

■撮影協力
Hideyuki Sanada
https://bio.site/sanadahideyuki
https://www.instagram.com/snd_noko/

Follow me!