アフターコロナの「暮らしやすい」いえづくり|4人暮らし・70.27㎡

お客さま(Nさんファミリー)とはじめてお会いしたのは、2022年2月ごろ。
春めいてきた季節のなかで、Nさんファミリーからはこんな一言が。

「今住んでいるおうちや場所はすごく良いんだけども、子供が成長していくにつれて、今のおうちだと少し足りないものが出てきました。ご相談に乗ってくれませんか?」

そこからヒアリングを行うと、たくさんのご要望が。

コンパクトでいいから子供部屋がほしい。
家事がとてもしづらいので、家事スペースがあると嬉しいかも…
洗面台を広く使いやすく、脱衣室と別にできたらいいな…

などなど。
子育てをされているご家族ならではのお悩みがどんどん出てきました。

いっしょにいろんな間取りのパターンを考えて、パターンを絞りながら、ちょっとずつ細部を整えていく。そんな流れでできあがった、暮らしやすさを大切にしたおうちです。

ちょうど、コロナウイルスで世の中ががらっと変わったタイミングで、弊社にご依頼いただいたご要望もいままでのリノベーションとはまた違ったご要望。

アフターコロナに必要なポイントがぎゅっとつまった空間になりました。
玄関から少しずつのぞいていきます!

玄関側から廊下〜リビングを見渡したとき。
リビング側から玄関を見渡したとき。

玄関はもともとの空間よりも広々とした仕上がりに。
土間のように広く、お仕事用のカバンやコート、お子さんの部活道具などをパパッと置くことができそうです。
少し奥まった空間があることで、宅配便のダンボールやストックも一時的に隠したり。
ストックや巣ごもりの習慣が増えた生活様式にピッタリです。

上部には靴を置いて、下部にはストックや部活道具などを。

そして、廊下からリビングへつづく廊下には、大きめの洗面台があります。
外から帰ってきたときに手洗いがしやすく、誰かがお風呂に入っていても歯磨きをしたり、手を洗ったり。
手洗い場と脱衣所・お風呂場 を分けて使うライフスタイルにマッチしています。

洗面台はタイル貼り。幅も広く、鏡もおおきく。オープン収納なので使い勝手もとても良いです。

玄関近くにはウォークインクローゼットも。
今回は、ファミリークロークとして、棚板やハンガーバーをたくさん設置しています。
こんな棚が何箇所かあり、収納量も抜群です。
外からでかけて帰ってきたときに、そのまま玄関からコートなどをかけることができるので、リビングや子供部屋に外気をなるべく持ち込まない空間 にすることができます。

各収納は、おひとりずつブースを作り、お洋服をまとめてかけるそうです。

そして、家事スペースなるものをつくっています。
脱衣所(洗濯機置き場)からもアクセスできる回遊動線にすることで、家事のストレスもちょっと軽減できるような空間にしてみました。

アイロンがけをしたり、もしかしたらときにはテレワークの場所としても活用できるかも。
家事スペースが必要なくなったときは収納として活用することも可能です。

回遊性をつくることで、空気の循環もしやすくなりました
室内干しで湿気がたまりにくくなるのも、回遊性のある間取りの良さです。

つづいて、リビングへ。
ひろびろとしたリビングには、引き戸で仕切ることができる空間を。
こちらはリビングに面する寝室として。

この空間、使わないときはキレイに閉めることができます。
来客で誰かが遊びに来たとき。ちょっとテレワークでリビングを使うとき。
将来的には広いリビングとして活用することも可能です。

壁と馴染むようなデザインでスッキリしますね。
これからやってくるライフスタイルの変化・生活様式の変化にも対応できる間取りです。

キッチンは、メーカーキッチンを使いつつ、タイル貼りでかわいらしく。
組み合わせ次第で、お部屋全体のテイストにうまく馴染ませることも可能です。

今回はパナソニックさんのキッチンを。各メーカーさんの良さを比較しながら、お客さまが自分自身でお選びになりました。

リノベーションでオシャレに作り込むことも大切だけれども、ファミリーで住むときには暮らしやすさも大切。
どんなお客さまからも、そんなご要望が出てくるのです。
デザインと暮らしやすさのバランスを見ながら、時代の変化にも合わせて間取りをつくっていくこと。

その取り組みを通じて、お客さまの新生活を応援できたらいいなと思っています。
Nさんファミリーのこれからの暮らしが楽しみです。

■面積 70.27㎡(概算)
■設計期間 3ヶ月
■施工期間 3ヶ月
■費用目安 1200万円(仕様によって異なります)

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