”暮らしの工夫”で家族が集まる家|64.0㎡

すっかり秋らしくなってきた今日この頃。
「西日が差し込むリビングが気持ちよいおうち、いい感じです!」
ご連絡をいただき、定期フォローを兼ねてAさんファミリーのおうちにお邪魔させてもらいました。

Aさんファミリーは、フルリノベーション済みの中古マンションを購入し、さらに暮らしやすくするための追加リノベを決意。リノベーション期間を思い返すと、とても間取りにこだわったおうちだったことが印象的です。

こちらがリノベーション前の間取り。

おうちの中心にリビングがある間取りで、3つの洋室がありこれだけでも使い勝手は良さそうなのですが…。

中学生と小学校高学年のお子さんがいるAさんからあがったコンセプトは、”風通しのいい家”。

「各自ほどよくひとりになれる空間がありつつも、みんなが自然と集まる明るいリビングにしたいんです。なんならワンルームにしたいくらい。」

そんなご相談がありました。

Aさんは、はじめてお会いしたときから、「ちょっとした暮らしの工夫が好きなんです!」「ここは家事をラクにできるようにしたい」というふうに、どんな暮らしがしたいかを具体的にイメージされていた印象があります。

わたしたちも、その思いに応えるべく話し合いを重ね、「可変性」をテーマにプレゼンしました。
家具などをうまく使いながら、この先の子どもたちの成長や家族の変化に柔軟に寄り添う間取りのご提案です。
フルリノベーション済みで新品が設置されていたことから、キッチンや洗面、トイレといった水回りの設備はそのまま残しました。

そこからできあがった間取りがこちら。

個室は、最低限のスペースが確保された子ども部屋のみ。家具や収納用品をうまく使い、用途に合わせて変化させていける間取りになりました。

自由度の高い間取りなので、生活音や空間の分け方など工夫が必要にはなりますが、Aさんファミリーならきっと工夫しながら暮らしていけるのではないか?と。
そんなことを思いながら、プランづくりを進めていきました。

さて、可変性のある間取りでどのような暮らしを送っているのでしょうか?

まずは玄関から。

入ってすぐ、大きなアーチ開口が特徴的な玄関です。

靴を収納している棚はもとからあったものですが、棚板を追加してさらに使いやすく。

コンパクトながらも土間を設けることで、玄関まわりが広々と使え、混雑しがちな朝の外出時にも快適です。
宅配便などのダンボールが一時的に増えても、邪魔になりません。

引っ越してすぐにご縁があり、保護猫を迎えたAさんファミリー。土間は、猫ちゃんスペースとしても便利に活用されていました。

そして、土間からつながるフリースペースは、壁一面を収納に。
あえて備え付けの収納を少なくしたこのおうちでは、壁面を大胆に収納スペースとしながらも、カーテンやシェルフを活用して、使いやすく楽しまれているご様子がうかがえます。

暮らしが垣間見える素敵な収納たち。

この場所は、収納だけでなく、ストレッチをしたり、書き初めをしたり、家具の組み立てをしたり、猫と遊んだり…と、自由に過ごしているそう。まさにフリースペースです。

収納スペースからつづいて、Aさんの仕事場があります。

お仕事で使うものから、何度も読み返しているとっておきの一冊まで、ずらりと本が並んでいます。
ところどころにあるグリーンや、照明から吊り下げられているモビールなど、遊び心がつまった一角です。

ゆるやかにスペースを分ける壁と子供部屋には、おそろいの内窓を設置。
fujitacaで取付をしたあとに、Aさんご自身でお好きなペンキを選び塗装しています。
サンプルを取り寄せて娘さんと色選びをした時間も楽しかったとか。

DIYは、もう一箇所。洗面台のタイル貼りにもチャレンジしていただきました。

もともとの洗面台には、三面鏡下にチャイルドミラーがありましたが、水はねが気になるのでタイルに変えたいとの強いご要望でチャイルドミラーを撤去。
ご自身でタイルを選んでDIYをされています。

これまたアクセントでかわいらしい。
ちょっとの工夫で暮らしが楽しく快適になるなぁ、って思います。

つづいて、リビングへ。

このおうちでは、西日もインテリアのひとつ。

刻々と変わる陽あたりがなんともドラマティックなリビングは、ついうっとりしてしまいます。

Aさん撮影の夕焼け。ベランダで過ごす夕どきの時間はゆっくりできそうです。

おっと、お隣にはキッチンが。
「見せる」と「しまう」のメリハリが効いたステキポイントがたっぷり。
使い勝手が良さそうで、生活を楽しんでいる様子が目に浮かぶようなキッチンです。

壁掛けテレビの裏にはお子さんのお部屋が2つ。

お子さんたちが難しい年頃でも、ゆるりとつながる間取りによって、家族の時間がよりいっそう快適なものになったご様子。
お子さんもリビングで過ごす時間が多いそうで、当初のコンセプトが叶ったようです。

リノベーションをしたあとから、家族とともに家が育っていく。
家具が運び込まれ暮らしが重なっていくなかで、その家に息が吹き込まれていくような感覚に、わたしたちも感銘を受けました。

そんな空間でこれからも家族の楽しい声がきこえてきそうです。
次回のコラムでは、暮らしの様子にフォーカスしたインタビュー記事も公開予定です。
お楽しみに。

■面積 64㎡
■設計期間 1ヶ月半
■施工期間 2ヶ月
■予算目安 500万円(市況によって異なります)
(部分リノベーションで、キッチンや洗面台、お風呂などはそのままです)

■撮影協力
Hideyuki Sanada
https://bio.site/sanadahideyuki
https://www.instagram.com/snd_noko/

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