【お客さまの声】「なんとなくこうしたい」を理想に近づけるまで

こんにちは。
fujitacaリノベーション阿部です。

先日公開されたこちらの物件。
グレージュで穏やかな色づかいにうっとりしてしまいますよね。

2022年の夏の終わり頃にご依頼をいただきまして、2023年になってからすぐ工事が終了し、
1年ほどお住まいになっています。
打ち合わせ当初からお二人が仲良くお打ち合わせにいらっしゃって、
終始癒されながら、リノベーションのプラン決めが進んできました。

グレージュで、穏やかな暮らし|2人暮らし・62.4㎡

リノベーションをしていると、「オーク」「ウォルナット」「チーク」といったフローリングの種類がたくさん出てきて、どんな色味にしたらよいのか?とご相談をいただくこ…

今回は、おうちが出来上がってお邪魔できる機会をいただきましたので、
お客さまお二人にインタビューを行いました。

”リノベ済物件”で、自分たちの理想の空間探し

ー まずはリノベーションされた空間で過ごしてみて時間も経ってきたと思いますが、慣れましたか?

だいぶ慣れました!もうすぐ1年くらいですかね。
去年の今頃からプランについて悩みだしたところですもんね。

感想としては、毎日「かわいい~」って思いながら帰宅します(笑)
素敵なホテル、素敵なカフェなど、かわいい内装は世の中にたくさんあると思いますが、
やっぱり自分たちで手を加えてつくった感覚もあるので、より一層愛着が持てるおうちだな~、と感じています。

アーチ開口がかわいいリビング入口。色づかいが整っていて、グレージュの穏やかさを感じられる内装です。

ー それは弊社としても嬉しいです。実際かわいいですよね…!
改めて、リノベーションをしよう!と思った経緯を教えてください。

もともとは、フルリノベーションを検討していました。
自分好みにあれこれ決められるのは嬉しいし、夢があるなぁ…って。
なので、物件を選ぶときには築年数がある程度経過している、リノベーションに適した物件を探していました。

実際に物件探しを行ってみると、なかなか好みの物件に出会うことは難しくて…!
間取りだけだったらたくさんあるんですが、立地やマンションの雰囲気、管理状態、エントランスの清潔感など、
好みに合わせていくとかなり選択肢が狭まっていき、タイミングなども重要かなと。

そこで、出てきた選択肢としては「リノベ済マンションに、少し好みを加える」という選択肢でした。

実際に選んだマンションは共用部が新しくなっており、管理がかなり行き届いているようなマンションでした。
居住者さんたちも、すれ違ったときには気さくに挨拶してくれるし、良いマンションだなぁ…と思っていて。

その物件がたまたまリノベ済だった。ということで、少しリノベを加えて自分たち好みに近づけようと思いました。

ー そうすると、「リノベ済物件」も自分好みであるという前提が必要になりそうですね。

そうなんです。
もともとリノベ済の時点でも、テイストや使われている素材の色味はある程度気に入っていました。
でも、「ここの間取りは少し広くしたいな…」とか、「キッチンは開放感があったほうがいいな…」とか。
少しずつ要望が出てきたので、結果的にリビングを中心にリノベーションを行いました。

仕事柄、在宅勤務が多いのでこの先も家で過ごす時間は多いだろう…と思うと、
やっぱり長く過ごす空間だからこそ、自分好みにしっかりとデザインしていきたいなという思いが強かったです。

”なんとなくこうしたい”から、実現につなげる

ー 実際にリノベーションを行ってみて、設計期間のときはどんな気持ちで臨んでいましたか?

一番思うのは「できること・できないこと」の制約条件がある中で、自分自身の理想に近づけていくこと 
が大変だったなという印象です。

この壁は壊せる壊せない、ここにはドアを足せる足せない、など。
実際に物件を選んでから目の当たりにすることも多いですし、なんせ素人なので分からないと。
そのときにfujitacaさんにアドバイスをもらいながら決めていく作業を進めていったので、とても心強かったです。

優先順位リストも作成しながら、それらをfujitacaさんに送って、
fujitacaさんのほうで精査してもらったプランを提案させてもらったかなと思います。
そんな風にやっていたら、概ねやりたいなと思っていることは満たされたような印象(笑)

ー 確かに、ご要望を結構満たすことができたな~ という印象でしたね(笑)
そのなかでも気に入っているものってありますか?

いろいろあるんですが「ワークスペース」や「カップボード」をオーダーでつくってもらったことでしょうか!

カップボードって、ピッタリ合うサイズのものが意外となかったり、デザインの幅に限りもあったり、
結構好みのものが見つからなくて悩んでいたんです。
ワークスペースをお願いしたときに、リノベーションの工事で一緒に行っていく上では、
造作家具に比べると大きく費用はかからないのだな…と思ったときに、カップボードもお願いしてみる?と
思い立って、ワークスペースに似たようなかたちでお願いしました。

そうしたら、シンデレラフィットのカップボードが生まれて。大満足です。
友達が遊びに来た時も、おすすめしています(笑)

可動棚とかにしてもらえば基本的には使いやすくなりますし、ごみ箱を置くスペースもあるので、結構使いやすいなという印象です。オープンなほうが出し入れもしやすいなと思っています。

キッチン奥にある棚がカップボード。高さやサイズもオーダーしました。

ー 気に入っていただけてありがとうございます(笑)
意外とこういうアイデアってわたしたちからすると、お客さんが教えてくれてはじめて見つかる…ってこともよくあります。

お二人のアイデアに助けられた節もありましたよ。

へぇ~そんな裏話があったんですね(笑)
確かに、打ち合わせ全体を通して、「なんとなくこうしたい」ってまずは伝えてみて、
そこから「提案をいただく」という流れが多かったかなと思っています。

自分たちではこうしたいな、PinterestやInstagramでこんな事例あるんだ!っていうのを見るんですが、
実際に実現できるのか、予算がどれくらいなのか、というのはまだ分からないことも多いと思います。
ましてや、はじめてのリノベーションだったので。


フルリノベーションも視野に入れていたからこそ、どうやったら自分たちなりに
理想の空間に近づけることができるのか、本当によく考えました。

要望は出てくるんですが、どうやって調整したら良いのか。
やっぱり話し合いながら相談に乗ってもらえたことが心強かったと思います。

基本的に、提案いただく内容はわたしたちの意向にピッタリでしたし、デザイン面でも好みの提案をいただくことも多かったので、そこへの安心感もありました。

せっかく、好みの内装になったのでインテリアにはこだわっていきたいなと思っていて…
お部屋のテイストに合うように自分なりに試行錯誤して、インテリアや小物を揃えていっています。

グリーンやアートはまだまだ勉強中です…(笑)

編集後記

お二人とお話ししているととても仲睦まじく、こちらもほっこり。
お客さまが「こんなものあるよ~」というものを教えてくださることは、

わたしたちにとっては非常に有意義なもの。
そこから提案をしていきながら、何か答えを見つけられたときには、とてつもなく達成感を得られる。
何より打ち合わせをしていて楽しいと感じさせてもらえるのです。

そして、わたしたちfujitacaリノベーションにフィットするお客さまの像も、どんどん確実になってきていて。

「なんとなくこうしたい」を「カタチにして提案する」。
そして、お客さま自身が「これにする」と決めて、選ぶ。

このプロセスに非常に意味があるのではないか、と感じています。

リノベーションの決め方、選び方、さまざまあって良いです。
もしかしたら、fujitacaの場合、「この通りにやってください」と言われて、
そのままそっくりリノベーションをするだけでは物足りないのかもしれません(わがままかもしれませんが)。

やっぱり、わたしたちがこれまで培ってきた、さまざまなお客さまの意思決定のプロセスや施工事例、
何かを決めるときまでの紆余曲折を踏まえて、よりよい提案をしてもらうことが大切なのだと、
fujitacaリノベーションのフィロソフィーに強く根付いているものと感じます。

取材&執筆 阿部

撮影協力 Hideyuki Sanada
https://bio.site/sanadahideyuki
https://www.instagram.com/snd_noko/

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