【お客さまの声】自分に合った「暮らしやすさ」を いっしょに見つける

こんにちは。
fujitacaリノベーションスタッフです。

前回の記事で紹介をさせてもらった、Nさん夫婦のおうち。
メキシコの風を感じさせる、ブルーとイエローが特徴の空間です。

事例の概要

メキシコの風に乗って、旅に出よう|2人暮らし・70㎡

リノベーションが終わったあとも、暮らしの悩みは尽きないもので、継続的にご相談をいただくことはうれしいこと。 fujitacaリノベーションでご一緒させていただいたNさん…

リノベーションが終わってからも、いろいろと住まいのご相談をいただくことが多いNさんご夫婦に、
今回はリノベーションのことでインタビューをさせてもらいました。

終始ゆっくりしながら、詳しくリノベーションのことをお話いただけてとてもうれしくなりました。
このコラムでは、お客様が暮らしてみて感じたこと、プランを通じてここが良かった!というポイントをまとめてお伝えしています。
これまでのスタッフコラムとはまた一味違う、お客様目線を大切にした記事に仕上がっています。

これからリノベをする皆様にはぜひ読んでいただきたい!と思っております。

「キレイにしたい」から、お手入れ方法もしっかり聞く

ー まずはリノベーションをしてから数年経ちますが、新しくなったご自宅で暮らしてみて、いかがですか?

Nさん:毎日、気持ちよく過ごさせてもらっていますよ。
特に、リノベーションをしてからは「お部屋をキレイにしよう」って思うことが増えました。

例えば、フローリングの色が白っぽいし、綺麗な色をしているので、お掃除は欠かさずにやっています。
風合いを重視したフローリングなので、少し柔らかく、手入れに気を付けることは多いのですが、メンテナンス方法を聞きながら、日々丁寧に扱うよう心がけています。


ー 訪問するたびにキレイにお使いいただいていることがよく分かります。確かにこちらのおうちは「塗装」を多く使っています。
日々の暮らしで感じることはありますか?

Nさん:塗装ならではの風合いを楽しめるので、通常の壁紙とは異なるテイストなのは良かったです。
特にこの家は、イエローとブルーがはっきりとしているので、通常の壁紙ではなく、アイボリーやクリーム色の塗装色をうまく混ぜてバランスを整えてくださっています。
壁紙よりも、カラーリングのバリエーションが多いことがメリットです。

同時に、塗装の場合は「お手入れを大切にする」ことを意識しています。
床と壁のあいだにある「巾木(はばき)」も塗装仕上げなので、雑巾でザザッと拭くことができないのです。
壁紙のほうが汚れたときにササっと拭くことができるので、そういったことも踏まえて選ぶと良いと思いますね。

ー まさにそうなんですよね。風合いを楽しむのか、ちょっと使いやすさを楽しむのか。
そのバランスを見極めるって大切ですよね。

Nさん:その通りです。やはり、メリットデメリットを比較しながら、素材を選ぶことは大切に感じましたね!
住みながらも、小さなことでも設計士の佐藤さんに質問して、ひとつひとつ丁寧に使っています。

「システムキッチン」は生活感を隠して

ー 同じく、使いやすさ・お手入れのしやすさで言うと「キッチン」ですよね。

Nさん:そう!ここの家では、キッチンは「システムキッチン」を選びました。
個性的なテイストに「システムキッチン」が馴染むのかな?と思ったりしていましたが、色味を整えつつ、手元を隠せるデザインにしたのでほどよく生活感を隠すことができるのもお気に入りです。

実は、キッチンの扉はネイビーに近いブルーを選んでいて、全体のブルーと同じトーンで揃えています。
これもまたデザインの統一感があって気に入っています。


Nさん:あとは、システムキッチンってとっても使いやすいんです。
タッチレスの水栓は使い慣れると楽になるし、キッチン天板もお手入れがしやすい。
TOTOさんを選びましたが、長く使い続けるには十分かなと思っています。

もちろん、デザイン性の良いものを選択肢のひとつに挙がってもいいのですが、夫婦2人で使っていくにはお手入れのしやすさも重要。
そんなことも意識しながらプランを一緒に考えていけたのは良かったですね。

ひとつにまとめた「収納スペース」と間取りの関係性

ー 間取りの工夫ポイントで言うと、クローゼットを1ヶ所にまとめたのはどうでしたか?

Nさん:ウォークスルークローゼットとして、ひとつの場所に収納をまとめたことはとても良かったです。
クローゼットが中央にまとまったことで、リビングやキッチンは広々と使えるし、回遊性ある間取りは、いいことも多かったんです。

例えば「風が抜けやすい」こと。
リビング側に大きな窓があるのですが、玄関側にも窓やドアがあり、風がよく抜けていきます。お布団の換気には持って来いですね。

子供が独立したので、夫婦2人がメインで暮らす間取りにして考えていたので、なるべくリビングを広くした分、ベッドルームは少しコンパクトになりました。
ベッドのサイズも限られてきたので、リビングを広くしたい!という気持ちと、インテリアのサイズや使い勝手などのバランスは調整しても良いかもしれません。人それぞれ選び方があると思います。

※イラストは、竣工時にお渡しした記念の間取りイラスト

良いプランが生まれるには「対話」をしっかり

ー いろいろお気に入りのポイントを教えてくださって、ありがとうございます!
このおうちは、お手持ちの本などを使いながら、イメージを膨らませていっていましたよね。

Nさん:そうそう。
もともと、メキシコに滞在しているときに見た、メキシコの明るい街並みがすごく印象に残っていたんです。
自分たちの暮らしが落ち着いてきたタイミングで、もっと明るい気持ちで日々を過ごしたくなった、というきっかけでリノベーションのプランづくりが進んでいったのですが、私たちが持っている本などを参考に、素材選びをしていただけたかなと。

自分たちの感覚や良いと思うものを積極的にお伝えする中で、ベストなプランが出来上がっていったのかなと思うと、しっかりお話させてもらうことは大切だと感じています。


Nさん:やっぱり、私たちはとにかく「明るい空間」にしたくて、家に入った時に「わぁ!」という声が出てしまうような、楽しい家にしたかったんです。
楽しい家にするならば、楽しいものをつくるというより、設計のみなさんのヒアリングから「どんなものが好きか」というイメージを膨らませてからプランづくりに入っていったので、しっかりと好きなものを共有できて、理想通りのおうちができあがったなと。

人それぞれ、暮らしやすさ、好み、デザインのバランスは違うと思うので、話し合いながら自分に合った選択肢を見つけることが本当に大切です。

わたしたちは、わたしたちなりに見つけたこの空間で、好きなものに囲まれながら楽しく暮らしていきたいと思います。

編集後記

リノベーションはまさに共同作業で、お客様の感覚や個性があってこそ、はじめて空間が生まれるもの。
ただ、設計ができても、上手にヒアリングができても、腕の良い大工さんがいても、空間は出来上がらないものなんだと感じました。

余談ですが、この物件は、僕が入社したころ、リノベーション初心者くらいのときに出来立てほやほやのおうちに撮影でお邪魔した、思い入れのあるおうちでした。
まだ家具が入っていない状態でお邪魔させてもらって、久しぶりにお邪魔させてもらったら、こんなにも素敵な空間が生まれていて。

リノベーションは本当に自分の力だけでは出来上がらないものなのだと改めて再認識しました。
お客様の暮らしの工夫があってこそ、私たちも輝いていけるのです。

(スタッフ阿部)

■撮影協力
Hideyuki Sanada
https://bio.site/sanadahideyuki
https://www.instagram.com/snd_noko/

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