fujitacaリノベーションは、東京の杉並というエリアにオフィスを構えています。
創業50年近くの工務店が、リノベーションに業態を変えて5年近くが経とうとしています。
自分たちでオフィスをリノベーションしながら、オフィスやその周辺もちょっとずつ活気づいてきました。
街のみなさんに少しずつfujitacaを知ってもらっているんだなぁ、という実感も湧いてきています。
そんなとき、オフィスを通りかかったSさんから一本の連絡が。
「近くに住んでいるんですが、おうちのリノベーションをお願いできませんか?」
スタッフ一同、大喜びでした。
いろんな歴史があるなかで、リノベーションの仕事が少しずつ軌道に乗り始めているんだなぁ、というときに出会った大切なお客さまです。
コロナの影響もありながら、Sさんこだわりのリノベーションができあがりました。
満を持して、じっくりじっくり、紹介していきたいと思います。
リビング側から見た景色はこちら。

天井の躯体(くたい)を見せることで部屋のラフ感が出ているお部屋になっています。
fujitacaリノベーションでは、「ラフマテリアル」なんて言葉を使って、
素材感を楽しむテイストのことを言っています。

天井を上げたことで、開放感が出ています。
そんな空間を少し収納に活用していこうと、提案をしてみました。

収納も扉をつけると、場合によっては閉塞感が出てしまいますが、
オープン棚にすることで、スッキリと。
木のいい素材感が、部屋全体を邪魔しないような風合いづくりに貢献しています。
オープンの戸棚で、バンカーズボックスを置いてもいいですし、
場合によってはオーディオや飾り棚にしてもいいですね。
※コンセントも設置しています。
実は、こちらの壁をよーく見ると、若干周囲と印象が違って見えます。
実は、Sさんと一緒にDIYで珪藻土を塗りました。

スタッフも見守りながら。

スタッフも手伝いました。
仕事のちょっとした息抜きになりました。
近所なので「ちょっとSさんち覗いてみようか。」という一言で、
スタッフがちょっとお邪魔することも多々ありました。

では、キッチンにうつります。

キッチンには広々としたカウンターと、吊戸棚。
部屋全体のサッシやドアの色、各パーツが黒を基調としているので、
黒い吊戸棚もアクセントになっています。
吊戸棚があるとお皿を綺麗にしまったりしたくなっちゃいます…

フロアタイルはキッチンにぴったり。
普通のタイルを使うと風合いはとても良いのですが、ひんやりしたり、お皿を落とした時に割れやすくなったり、それなりに気を付けるポイントはあります。
フロアタイルは、タイル調の柔らかな素材を敷き詰めているので、風合い感を大切にしつつ、日常使いにぴったりな素材です。

ちょっとした戸棚も、木の素材感で用意しておくと、お料理もウキウキしてできちゃいます。
(マスキングテープが貼ってあるのはご愛敬。)

トイレやバスルームも新しいものに。
クロスもくすんだカラーを使っているので、照明が当たったときのぼんやりしたイメージがかわいらしいです。

実はこちらのおうち、よく見ると建具は一部そのままです。
ドアのカラーリングに合わせて部屋のテイストを整えているので、既存の建具が浮くことなく、部屋全体に馴染んでいるのも特徴です。
コストをおさえることはもちろん、使えるものを大切にしていこう、ということにつなげることができますね。

わたしたちも思いがぎゅっと詰まった物件ができあがりました。
Sさんから「あわただしくお引越しをしています」と連絡があり…
新生活がスタートする予感です。ワクワク。
これからもご近所さんとして、どうぞよろしくお願いします。
■部分リノベーション(マンション)
※一部の部屋や建具はそのまま活用。フルリノベーションに近いボリュームです。
■設計施工費(目安) 600万円
■面積 61.04㎡
■設計期間 約2ヶ月半
■施工期間 約2ヶ月