一級建築士が教える50平米のマンションリノベーション|狭さを感じさせないおしゃれな間取りと費用相場

最終更新日:2026年7月10日

こんにちは。fujitacaリノベーションです。

「50平米って、実際どのくらい狭いんだろう」 「リノベーションすれば本当に快適になるの?」

中古マンションの購入を検討するなかで、50平米という面積に不安を感じる方は少なくありません。

確かに50平米は決して広いとは言えないかもしれませんが、間取りや素材の選び方を工夫することで、面積以上の開放感を生み出すことは十分可能です!
実際、一人暮らしから2〜3人世帯まで、心地よく暮らしている方がたくさんいらっしゃいます。

この記事では、50平米のマンションリノベーションについて、費用相場や間取りの考え方はもちろん、
「狭さを感じさせないデザインの工夫」という視点から詳しく解説します。

一級建築士のスタッフの意見も紹介しながら、北欧やナチュラルなど、スタイル別のおしゃれな実例もご紹介します。
自分らしい住まいのアイデアを見つけてみてくださいね。

佐藤 創史

記事を監修した人:佐藤 創史

fujitacaリノベーション代表。一級建築士。
リノベーション会社にて十数年、設計および設計監理を行い、2014年より藤孝建設株式会社へ。
スタッフ阿部が中心となってヒアリングした内容を設計へ反映し、現場がスムーズに動くよう監理を担当。
マンションリノベーションをメイン分野としており、数多くのマンションにてさまざまな施工方法を見届けてきており、プランニングを現場へしっかりと連携させることを強みとしている。

50平米のマンションはどのくらいの広さ?適した世帯構成とは

50平米・50㎡のマンションはどのくらいの広さで、どんな方の暮らしに適しているのか、見てみましょう。

畳数に換算すると約30畳・坪数で約15坪

50平米は、畳数に換算すると約30畳、坪数にすると約15坪です。
数字だけ見るとイメージが湧きにくいかもしれませんが、ワンルームマンションの2〜3倍程度の広さと考えると分かりやすいでしょう。

決して大きな数字ではありませんが、間取りの工夫次第で十分に快適な住空間をつくることができる広さでもあります。

実質的な居住スペース(水回り・通路を除く)

50平米という数字には、キッチンやお風呂、トイレなどの水回り、玄関、廊下といった「居住スペース以外」の面積もすべて含まれています。
これらを差し引くと、実際にリビングや寝室として使える面積は35〜40平米前後になることが多いです。

そのため、間取り変更で通路を最小限にしたり、水回りをコンパクトにまとめたりすることで、
居住スペースの割合を高めることが、快適さを左右する重要なポイントになります。

一人暮らしや2~3人世帯まで対応できる広さ

50平米は、一人暮らしはもちろん、ゆとりのある1LDK、あるいはコンパクトな2LDKとして、2人暮らしや3人家族(お子さま1人)にも対応できる広さです。

fujitacaリノベーションでも、50平米前後のマンションで、一人暮らしの方がワンルーム+ウォークインクローゼットにリノベーションした事例や、
2人暮らしの方がキッチンを中心に部分リノベーションを行った事例など、暮らし方に合わせたさまざまなプランを手がけてきました。
世帯構成やライフスタイルに合わせて間取りを設計すれば、面積の数字以上の暮らしやすさを実現できます。


50平米でも狭さを感じさせないデザインの工夫

50平米の広さ。どうやったら狭さを感じさせないデザインに仕上げることができるか、解説していきます。

壁を減らしてLDKを一体化する開放的な間取り

限られた面積を最大限に活かすには、リビング・ダイニング・キッチンを仕切る壁をできるだけ減らし、ひとつながりの空間にすることが効果的です。
視線が奥まで抜けることで、実際の床面積以上の広がりを感じられます。

壁式構造のマンションなど、構造上どうしても撤去できない壁がある場合もあるため、間取り変更を検討する際は、早い段階で構造の確認をしておくと安心です。

例えば、こちらの事例画像のように。
リビングからキッチンを広々とした空間で構成できるよう、あえて仕切らずに
ベッドスペースは仕切りを設けましたが、扉をつけず、空気が流れていくような工夫を施すことで明るい空間へと仕上がっています。

淡い色味・素材の統一で視線の抜けをつくる

床材・壁紙・建具の色や素材をできるだけ統一し、淡いトーンでまとめることも、空間を広く見せるための基本テクニックです。
色や素材の切り替わりが多いと、視覚的に空間が分断されて見えてしまいます。

例えば、壁紙の色。
こちらをホワイト・ベージュなどの柔らかな色を使って工夫することで、空間に入ってきた明るい光が柔らかく広がっていきます。
色が膨張することで、空間の広がりを感じやすくできるメリットがあります。

白をベースにまとめた例。
のっぺりしすぎないように、天井に木目を取り入れることで、空間の広がりを感じさせられる仕上がりになりました。
ベージュを基調とした例。
壁紙の色をベージュにまとめ、フローリングの色もやわらかな色に仕上げ、空間の広がりを感じさせています。

fujitacaリノベーションでは、メンテナンスのしやすさと風合いの良さを両立した突板フローリングを中心に、素材選定にこだわりながら、生活動線が良く、家具が映える空間づくりを得意としています。

室内窓・ガラス建具でプライバシーと開放感を両立

寝室や書斎など、個室として仕切りたい空間には、壁だけでなく室内窓やガラス建具を取り入れる方法もあります。
光や視線が抜けることで、個室化による圧迫感を軽減しながら、プライバシーもしっかり確保できます。

例えば、画像の施工事例のように。
室内窓をやや高めの位置に設けることで、プライバシーは確保しつつ、空間の広がりを感じることができます。
ソファに座った時に室内窓のほうに目を向けると、奥行きを感じることができるので、空間の広がりを感じさせてくれる間取りになります。


50平米マンションリノベーションの費用相場

フルリノベーションの費用帯:目安と傾向

50平米のフルリノベーションの場合、一般的に1,000万円前後から検討が始まり、中心価格帯としては1,000万円〜1,200万円程度になるケースが多く見られます。

もちろん、間取り変更の範囲や設備のグレードによって金額は変動しますので、あくまで目安としてご参考ください。
工務店よりは価格が上がるものの、大手リノベーション会社やアトリエ設計事務所と比べると抑えやすい価格帯を意識してご提案するのが、fujitacaリノベーションの特徴です。

※価格帯は目安になりますので、もし物件に応じてある程度のご予算取りはおすすめすることができます。
是非一度、お問い合わせフォームよりご相談ください。

お気軽にお問い合わせください!

費用が変動する主な要因(間取り変更・設備グレード)

費用に大きく影響するのは、主に以下のような要素です。

  • 間取り変更の範囲(水回りの移動を伴うかどうか)
  • キッチン・浴室・洗面台などの設備グレード
  • フローリングやカウンター材など、仕上げ材のグレード
  • 造作家具の量
  • 既存の設備をどこまで活かすか(フルリノベーションか部分リノベーションか)

特に水回りの移動は配管工事が伴うため、費用や工期に影響しやすいポイントです。
一般的な新築住宅に比較し、設備や間取りでこだわりが多そうだな・・・と感じられる方は、予算に少し余裕を持っておくことをおすすめします。

予算別にできることの違い

限られた予算でも、優先順位を明確にすることで満足度の高いリノベーションは実現できます。
たとえば、扉や洗面台、浴室などまだ状態の良い設備は既存のまま活かし、空間の印象を大きく左右するフローリングとキッチンに予算を集中させる、といった進め方も一つの方法です。

fujitacaリノベーションでは、フルリノベーションだけでなく、既存の設備を活かしながらポイントを絞って仕上げる部分リノベーションも数多く手がけています。
むしろ、新しい部分と既存部分の境界を違和感なく美しくつなげる部分リノベーションは、フルリノベーション以上に技術とセンスが求められる領域でもあります。


スタイル別|おしゃれな50平米リノベーション実例

fujitacaリノベーションには「シンプル」「ナチュラル」「ヴィンテージ」「北欧」といったご要望を多くいただいています。
生活動線が良く、メンテナンスのしやすい素材を選びながら、お客さまの家具が映える空間づくりを得意としています。

50平米台・事例①|2人暮らし・北欧スタイル・リビングを中心とした間取り

木の質感を活かしたフローリングや建具に、白や淡いグレーを組み合わせた北欧テイストは、コンパクトな空間でも明るく開放的な印象をつくりやすいスタイルです。
お気に入りの北欧食器やヴィンテージ家具を引き立てる背景として設計するのがポイントです。

こちらの施工事例では、2人暮らしのお二人に向けて、北欧スタイルをご提案しています。
リブパネルを取り入れながら、白を中心に綺麗にまとめていく。
アクセントにゴールドをあしらった事例です。

間取りはキッチンを対面型に変更しながら、リビングを囲うように2部屋を配置するレイアウトに。
リビングの窓を活かすために、もともとのレイアウトをベースに二人のプライベートスペースをつくるような間取りにしました。
水回りの位置は大きく変更せず、空間の端にまとめることで空間を広く使えるような工夫を施しました。

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50平米台・事例②|2人暮らし・インダストリアル・開放感のある間取り

フローリングには突板フローリングで木目を楽しめるデザインにしつつ、広々としたワンルームのような間取りにしたリノベーションです。

2LDKの間取りを変更し、大きなウォークインクローゼットと、ベッドスペースから繋がるリビングリノベーションを実施しました。
リビングに出っ張っている空間を、なるべく最小にすることで、リビングを広く取ることができるように設計しています。
キッチンなどの配置を変えずに、使いやすさを重視しながら、お好みのインダストリアルなデザインに仕上げた事例です。

↓施工事例はこちら

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50平米台・事例③|4人暮らし・グレージュ・

グレージュやベージュを基調とした、穏やかな空間に、コンパクトながらにも子供部屋などの空間を設けた施工事例です。

もともとはワンルームの広々とした間取り。
ですが、ライフスタイルの変化(お子さまが増えたこと)によって、小さくても良いので子供部屋を設けたいという希望が、
リノベーションを行うきっかけになりました。

50平米の中に空間をうまく工夫しながら、リノベーションを行った事例です。

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間取り変更のポイント:1LDK・2LDKどちらが正解?

一人暮らし・DINKs(Double Income No Kids)は1LDKが人気

一人暮らしや、お子さまのいないご夫婦・カップルの場合は、LDKを広くとった1LDKが人気です。
壁を減らして空間を一体化することで、50平米という数字以上の開放感を得やすくなります。

将来の家族構成変化を見据えるなら可変性のある間取り

将来的にお子さまが生まれる可能性がある場合などは、あえて完全な個室にせず、可動式の間仕切りや家具で仕切れる余白を残しておく間取りも選択肢の一つです。ライフステージの変化に合わせて、住まいを育てていくような考え方です。

在宅ワークスペースを確保する間取り術

在宅ワークが定着したことで、限られた面積の中にもワークスペースを確保したいというご要望も増えています。廊下の一角や、寝室の一部、収納の一部を活用したミニデスクなど、「専用の一部屋」でなくても機能するワークスペースの工夫が可能です。


50平米リノベーションで気をつけたい注意点

壁式構造の場合は間取り変更に制限がある

マンションの構造には、柱と梁で建物を支える「ラーメン構造」と、壁そのもので建物を支える「壁式構造」があります。
壁式構造の場合、撤去できない壁(耐力壁)が存在するため、間取り変更に制限が出ることがあります。理想の間取りを実現できるかどうかは、物件の構造によって左右されるため、事前の確認が欠かせません。

水回りの移動可否を事前に確認する

キッチンや浴室、トイレなどの水回りは、排水管の勾配や位置の関係で、移動できる範囲に制限がある場合があります。
特にマンションでは、床下の配管スペースの構造によって移動可否が変わるため、リノベーション会社による現地調査での確認が重要です。

小分けの部屋を作りすぎると、湿気がこもりやすくなる

あれこれやりたいことを詰めてしまうと、どうしても小分けの部屋が増えてしまうため、
場合によっては湿気がたまりやすくなったり、空気の通り道が確保しづらい間取りになることも。

やりたいことの優先順位を決めながら、適切に間取りをつくりあげていくことが大切です。


東京・杉並区で50平米台のマンションを探すなら

中央線沿線は50㎡台の中古マンションが多いエリア

中央線沿線をはじめとした杉並区周辺は、50平米台の中古マンションが比較的見つかりやすいエリアです。
都心へのアクセスの良さと、住宅街としての暮らしやすさを兼ね備えているため、コンパクトな面積でも満足度の高い住まいづくりがしやすいエリアといえます。
特に、丸の内線沿線などは築古物件ではありますが、50平米のマンションも多く存在する印象があります。

fujitacaリノベーション(藤孝建設株式会社)は、東京都杉並区荻窪を拠点に、
京王井の頭線・高井戸駅を最寄りとしてマンションリノベーションの設計・施工を行っています。
地域に根差した会社だからこそ分かる、エリアごとの物件特性もご相談いただけます。

築年数別の選び方のポイント

築年数が浅い物件は、扉や設備がまだ使える状態のことが多く、部分リノベーションで費用を抑えやすい傾向があります。一方、築年数が経過した物件は、フルリノベーションを前提に検討することで、間取りの自由度を高めやすくなります。どちらが良い・悪いということではなく、ご自身の予算やこだわりたいポイントに合わせて選ぶことが大切です。


よくある質問(FAQ)

Q. 50平米は狭いですか?快適に暮らせますか?

畳数にすると約30畳で、決して広い面積ではありませんが、間取りや素材の工夫次第で快適に暮らすことは十分可能です。
一人暮らしから2〜3人世帯まで、実際に満足度高く暮らしている方はたくさんいらっしゃいます。

Q. 50平米のリノベーション費用はいくらですか?

フルリノベーションの場合、1,000万円前後からが目安で、中心価格帯は1,000万円〜1,200万円程度になることが多いです。
既存の設備を活かす部分リノベーションであれば、費用を抑えることも可能です。物件の状態やご要望によって変動しますので、まずはお気軽にご相談ください。

Q. 1LDKと2LDK、どちらがおすすめですか?

一人暮らしやDINKsの場合は、LDKを広く取れる1LDKが人気です。
将来的な家族構成の変化を見据える場合は、可変性のある間取りを検討するのもおすすめです。

Q. 在宅ワークスペースは作れますか?

もちろん可能です。
専用の個室でなくても、廊下や収納の一部を活用したコンパクトなワークスペースなど、暮らしに合わせた工夫でご提案できます。

まとめ:50平米でも理想の暮らしは叶う

50平米という面積は、数字だけを見ると不安に感じるかもしれません。
しかし、間取りの工夫、色や素材の選び方、造作家具の活用など、デザインの力で「面積以上の心地よさ」をつくることは十分可能です。

fujitacaリノベーションは、創業50年以上の実績と、延べ300件以上のマンションリノベーション施工経験を活かし、「ちょっとオシャレで暮らしやすい」住まいづくりをサポートしています。
一級建築士を含む自社スタッフが、設計から施工、製品セレクトまで一貫して対応するため、お客さまの暮らしに寄り添った細やかな提案が可能です。

「50平米でどんな暮らしができるのか、具体的にイメージしたい」という方は、ぜひお気軽にfujitacaリノベーションまでご相談ください。

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