【喫茶フジタカ】#0 「藤孝建設」と「fujitacaリノベーション」

こんにちは。
fujitacaリノベーション スタッフの阿部です。
喫茶フジタカ、隠し記事です。
スタッフの歴史とも向き合って、会社をつくりあげていかなければならない今だからこそ、スタッフに向けて書きたいと思った「喫茶フジタカ」の回です。

職人魂からつくられた「藤孝建設」のアイデンティティ

ー 今回は、打ち合わせしながら話を聞いているけど、会社の歴史と向き合いたいなという僕の思いから記事を着想しました。
率直に現在の「藤孝建設株式会社」に対して、どういう風に感じていますか?

(じい)50年近くつづくこの会社で「藤孝建設株式会社」という看板を繋いでくれていることは率直に嬉しいです。
いつどうなるか分からない会社でしたから、毎日が波乱の連続でした。

(ばあ)本当にそうでした。
家族経営でできあがっていた会社にポンっと入ってきて、もう40年近くかしら。
よくここまで来たなぁ、という気持ちでいっぱいです。

ー 創業50年を超えてきましたが、今も現役でお仕事してもらっています。
いま仕事と向き合っていて、意識していることはありますか?

(じい)僕はこの会社に入ってから、「手とり足とりより見て覚えろ!」という教えのもと育ってきました。
研修会や勉強会よりも、まずは現場に行け、と。
そういう時代だったこともあるかもしれませんし、今の時代に合うかどうかは別。
今いるスタッフにそれを強制したいとは思わないし、その思いでスタッフとも向き合ってきた。
そんな思いをもって、日々の仕事に取り組んできたかな。

ー だから毎日のように出かけて、オフィスにいることが少ないというか、それが染み付いているわけですね!
変わりゆく今のなかで、時代がどんどん変化していることは感じていますか?

(じい)それはすごく感じている。時代が変わって、仕事のスタイルも変わって、今いる杉並周辺のお客さんだけではなく、いろんなエリアのお客さんと触れ合うことが増えてきた。

知り合いの工務店から聞いた話なんだけど、遠いお客さんも増えたなかで、代表が全然顔を出さなくてお客さんからご指摘をいただくことがあったらしい。

新しい建築のスタイルや事業が増えているけど、やっぱり物事は「現場で起きている」。
僕は現場に足を運ぶということを忘れないように、伝えていけたら良いなと思っているよ。

忘れないようにしていることは「意思疎通をしっかり取ること」。
職人さんに完璧な指示ができればいいんだけど、そうもいかない。
職人さんが不安になるようなことはあってはならないと思っているし、僕なりにコミュニケーションを取って、お客さんにとっていいものがつくれるようにしている。

職人さんは腕がいいから、わざわざ確認しないで自分たちの力量と経験で、なにかあったときに収まりを決めてしまう
そういうときに、「どういう方法が一番良いのか?」という話し合いを必ずやる
その話し合いをもって、お客さんとコミュニケーションを取ることが、設計監理としての役割かなと思っているよ。

ー リノベーションっていう新しい考え方が生まれるなかで、どれだけ現場に行くか、ということは僕たちも向き合っている最中なので、アドバイス嬉しいです!
僕たちがやっているリノベーションのことについて、どう感じていますか?

(じい)すごく頑張っていると思います。新しい風が吹いていると思うし、会社にいろんな人が集まっているところを見ると嬉しくなる気持ちもあります。
キッチンカーや焼き芋屋さんが来たり…。商店街もちょっとずつ寂れていくから、そんなことができているのは嬉しいかな。

ただ、もちろん思うこともあって。
そんなに「藤孝建設のカンバン」を重く背負いすぎないでほしいとは思っています
いい意味で、いつでも「藤孝建設」を畳んでもいいと思っているよ。
もちろん、それはスタッフが納得したうえでね。

そんな思いもあって、あんまり口を出さずに見守るようにしているかもしれないね。

ツライ過去にも意味があった

ー 当時はとっても忙しく大変だったと聞きます。
お金も苦しい時期があったと思うのですが、どんな状況だったのですか?

(ばあ)わたしたちが現役でバリバリ働いていたころは、それどころではなかったんです。

仕事はもちろん、子育てや介護など。当時の時代の流れや状況を考えると、いま考えても過酷だったかも(笑)
領収書が1年間貯まって、その時期になったらまとめて処理する、なんてこともよくあったけど、今考えてもそれが最善を尽くせることだった。

そうするしかなかったんです
今思い出しても、「あのときできることはあったのか?」と聞かれたとしても、「ないですね」と自信をもって言えるくらいに、やりきっていたんだと思います。

だから、ときに私が口にする「あのときこうしたら良かった」というのは結果の話
会社を変えたかったけど、変えられなかった理由ですね

(じい)経理や会社の手続き関連は、本当に任せていて、負担もいろいろかけちゃったなとは思うんだけど、当時は自分が現場に出てやるしかなかったし、とにかく会社をつくりあげることで精一杯だったなと思っています。

ときにお金が回らないときもあったけど、いろんな人に頭下げながら、とにかく毎日のことに精一杯だった。

ー そんな歴史が潜んでいるだなんて、僕もはじめて知りました。
これは創史さん(現代表)は知っているんですか?

(ばあ)知らないかも。
子供のころの話もあったし、子供には大変な思いをさせたくなかったし、自然と言わないようにしていたのかもしれない。

でも、どうにか会社を守らなければいけない、とすごく思っていたのは確かでした。
先代がすごい厳しい方だったので、常にオフィスにいないといけないときもあったけど、子供を育てていきたいと思っていたし、そのなかで試行錯誤をしていったと思います。

だから、当時は胸を張ってやりきったと言えるし、過去から目を背けたいわけではないし、いまも自分たちなりにちゃんと向き合いながら、日々を過ごしていると思っています。

これからを生きるときに「自分次第」という気持ちで

ー これからのfujitacaリノベーション・藤孝建設をどういった気持ちで見守っていくんですか?

(じい)そんな歴史を乗り越えてのいまがあるけど、とにかく「自分次第」なんだと思う
トラブルが起きたり、お客さんから怒られることもたくさんあったけど、最後は自分がどうしたいか、どう思うか。

あんまり考えすぎたところで変わらないというか。
昔は自分もトラブルが起きたときにすごく悩んだけど、いままでの経験上悩んでもどうしようもなくて、ひとつひとつのことに向き合いながら、次の糧にするしかないんだよね。

コンディションを整えて、その事象に対していかに向き合えるか。
最後は本人次第だからさ。
僕も人と群れるのは正直苦手。誰かに指図するのも苦手。
だからこそ、何か指示を出したり、お願いしたり、ということよりも、自分で考えて自分が良いと思った方向に動いていく。

それが大切だと思います。

(ばあ)私たちよりも、fujitacaリノベーションのみなさんが主役だから。
特にスタッフ3人が前向いて過ごしていけるようにわたしたちはサポートをする
会社が思う方向に向かって寄り添えるように頑張りたいと思います。

(じい)創史に、気負いすぎないでほしいと伝えているのはそういうこと。
期待していないわけではなく、最後は「自分次第だから」。
自分らしく、のびのびと会社をつくっていってほしいと思うよ。

今度、話せる機会があったらもう少し腹割って話したいなと思っているし、できることなら力になりたいとは思っているから。

さいごに:編集後記

(じい)と(ばあ)は、オフィスにいることも少なく、いっしょに連携は取っているけど、ときに何を考えているか分からないときもある。
のんびりしているようにも見えるし、僕たちのやっていることに対してどう思っているか、なんで教えてくれないんだろう、と思うときもある。

でも、その裏にはきっと「自分次第だから」という期待が込められていることもよく分かったし、現実から目を背けているのではないこともよく分かった。
何も言っていない、何もしていないようで、やっぱりそんなことはなくて。
考えたり、試行錯誤したりしたうえで、今の行動や考えに繋がっているんだなと。

fujitacaリノベーションに込められた歴史は、(じい)と(ばあ)がしっかり向き合った歴史がちゃんと刻まれていて、もちろん決して無駄ではないことがよく伝わってきた。

藤孝建設がもっている思いって、きっと「自分らしく」という気持ちなのかもしれない。

僕たちは、気負いすることなく、「fujitacaリノベーション」を続けていく。
ちゃんと歴史や思いと向き合ったうえで、前に進んでいく。

ここまでの歴史をつくりあげてきた(じい)と(ばあ)に盛大な拍手を送りたい。
激動の「藤孝建設」を守ってくれた今だからこそ、これからの「fujitacaリノベーション」をそっと見守ってもらって、ゆっくり過ごしてもらいたいなと思います。