壁紙を工夫するだけで、ちょっと良いリノベーション。

今回のリノベーションの舞台はこちら。
近くの多摩川まで散歩でいけちゃう、50㎡後半のマンションです。
最寄り駅までも近いので、暮らすにも便利。自然も感じられて快適。
そんな物件です。

ご依頼いただいた内容としては、床やドアなどはそのままに、経年変化で少し古くなっていた壁紙をすべて交換。
あとは必要に応じて照明やパーツなどを交換する、というシンプルなリノベーションです。

物件を見ながら思いましたが、リノベーションって「大喜利」みたいだなと。
テーマがあって、そこに対してわたしたちが気の利いた答えを伝えていくような。
毎日が、試されているような感覚です。

早速、今回のリビングはこちら。
「ドア」「フローリング」「キッチン・バス・トイレ」はそのまま。今残されている素材に合わせて、どういうカラーリングを選んでいくのか。

壁紙(クロス)を選ぶときのポイント

今回の壁紙チョイスのポイントは2つ。

まず、アクセントクロスに「ブラックカラー」をチョイス。
選んだときに意識したポイントはいくつかあるのですが、まずはキッチンの色合いに合わせています
キッチンのパネルが壁紙のようなカラーリングだったので、リビングから一体感が得られるような色合いにすることで、奥行きを演出しています。

あと、部屋全体のベースカラーとなるクロスは、ほんの少し「グレーテイスト」の壁紙で、よーく見ると真っ白ではありません。
真っ白にしすぎると、アクセントクロスが目立ちすぎるため、色味がハッキリしすぎるかなぁという(フローリングや建具も、比較的落ち着いた風合いなので)。

グレーテイストのベースカラーと、ブラックカラーのアクセントクロスで、お部屋全体に統一感とクールな印象を与えています。

照明器具やパーツのカラーリングの選び方

今回は、ブラックやグレーなどのテイストを散りばめているので、照明器具は「ブラックのライティングレール・スポットライト」にしています。

アクセントクロスに多少柄が入っているので、光があたったときに表情の見え方が変わります。
スポットライトを照らすことで、表情が出やすくなるかなと思っています。

ライティングレールが黒になることで、部屋全体が引き締まるのもポイントです。

プライベートルームは壁紙で「あそんでみる」

つづいて、リビングのお隣りにある洋室へ。

こちらも建具を残しながら、ベースの壁紙はリビングと同じものを。
アクセントクロスも入れていますが、今回は「ネイビー」です。
ネイビーの色合いは、フローリング等との相性が良く、ナチュラルだけれど少し上品。
黒よりもトーンが明るいので、お部屋の明るさもパッと華やかに感じられます。

つい、柄モノの壁紙を選ぶってハードルが高いように見えますが、プライベートの個室であれば多少チャレンジしても良いと思います。

今回は、少しタイルを並べたかのようなデザイン。表面に凹凸があるので、上品さが際立ちます。

ただ、アクセントクロスはお部屋のテイストに合わせて、選ぶときにはポイントが必要です。

①ベッドルームはあまり派手すぎるものにしない
ベッドルームは、本来寝るための場所。ぐっすり寝れるために照明の照度を落としたり、あまり刺激になるようなものは置かないほうが望ましいとされます。
クロスも派手なものというよりは、ナチュラルトーンのカラーが良いです。
ベージュ、グレー、ホワイトなど。柄もトーンの抑えられたものがおすすめです。

②かわいい!かっこいい!だけで選ばない
お子さんが幼いうちは、ピンクの壁紙にしてもかわいい!ってなるのですが、大きくなったときのことも想像してみましょう。
長く住む場所だからこそ、未来のライフスタイルも考えましょう。

③アクセントクロスは「面がキレイな場所」を選びましょう
写真のように、クロスを貼る面がキレイなところが良いです。
例えば、スイッチが少ない、梁や柱が少ないなど、なるべく面積がしっかり取れる面を採用していきましょう。

このようにクロスの面を選んでいくと、素敵な仕上がりになっていきます。

トイレ・洗面所には「清潔感」を

今回の物件では、トイレにアクセントクロスを追加しました。

幾何学模様のこのデザイン、他の物件でも使ったことがあります。
上品なデザインのなかに、表情が出るようなテイストなので、控えめなアクセントとして選ぶにはおすすめです。

個性を出す場合は別ですが、トイレや洗面台は水廻りということで、比較的清潔感のあるカラーリングやお手入れのしやすいホワイト系を持ってくることがおすすめです。

アクセントとして、壁紙の色をビビットにしたり、洗面ボウルを色付きのものにしてみたり、アクセント的に活用していくことで、よりいっそう引き締まった空間ができあがります。

なお、床のフロアタイルも、壁紙の色合いと統一しています。
モルタル風の床を選んでいます。

壁と床にこだわるだけでこだわりの空間に

リノベーションというと、いろんなものを一気に変えないといけない…?と思われがちですが、少しの工夫だけでこだわりの空間が生まれます。

部分的なリノベーションの場合、既存のものを活かしながらつくりだしていくので、実は難易度が高くなるケースもあります。

これからおうちを買う人も、今あるおうちをよくする人も、ちょっとだけリノベーションするだけで、ライフスタイルに彩りを添える、という選択肢をもっておくのも良いのではないでしょうか。