フローリング選びのコツを話します -フローリングにも種類がある編-

こんにちは。
fujitacaリノベーションスタッフの阿部です。
新生活に向けて、ちょこちょこリノベーションのご相談が増えていまして、新年度の4月に向けて…というより「夏までに…」というお客さまのほうが多いfujitacaリノベーションです(ちょっと不思議…!)。

そんなお客さまとお話をしていくなかで、「床材」に関する質問が多く出てきます。
スタッフ阿部もまだまだリノベーションビギナー。
設計スタッフの田中に話を聞いて、床材のあれこれを紹介してもらいました。

「フローリング」ってなんだろう

「フローリング」とは、「木材系の材料を使用した床材」を指すことが多く、フローリングと言われて、イメージが浮かぶ方はそこそこいるはず。

きっとこんなイメージ(こちらは先日、お引渡しが完了したおうちでした)。
この木目の床たち、もちろんカラーや素材の種類はもちろんあるんですが、そもそもフローリングと呼ばれる素材たちには、いろんな種類が隠されているのです。

フローリングには大きく分けて
「無垢材」「挽板」「突板」「クッションフロア」「フロアタイル」の5種類に分かれています。
ひとつひとつの違いを、阿部と田中が会話形式でお伝えしていきます!

「無垢材フローリング」はホンモノ志向を目指す方へ

田中:じゃあ、今日は床材の違いを見ていきます!

阿部:ありがとう!無垢材ってよく聞くよね。ただ、ブラウンっぽくても、ベージュっぽくても、なんでも「無垢材」ってつくから分からなくなるね。

田中:そうなんです。いわゆる「無垢材フローリング」って、木材をそのまま切り出して作っている床材の総称だから、いろんな種類があるんだよね。

サンプルの床材を比較中。挽板と突板を手に持っていますが、違いが分からないくらい。

田中:フローリングって、リノベーションのときはサンプルのように1枚の板を貼り合わせてつくっていくんだけど、その木材の断面の構造がそれぞれ違うんです。
例えば、無垢材は「木をそのまま切り出している」タイプなので、横から見たときに層が全くない。本当に木を切り出したんだ!というのが分かるのが面白いよね。

左側が「挽板フローリング」と呼ばれるシリーズ。何層にもなっていることがよく分かる。
右側が「無垢材フローリング」。1枚の板であることがよく分かりますね!

田中:この写真のように、無垢材フローリングは見えない床の下まで、無垢材が使われているので「ホンモノ志向」の方には無垢材がピッタリなのです。

阿部:確かに、これはホンモノ志向だね。
無垢材で仕上げたおうちにお邪魔したけど、すごいあたたかい記憶があるんだけど…

田中:おっ、そうなんだよね。無垢材もシリーズによってはあたたかく感じるものもある。
柔らかい木の素材だと空気を含みやすいので、日中のあたたかい日差しとともに空気が残ることで、少しひんやり感を防げたりするよ。ほんのちょっとだけどね。

阿部:なるほどね!足ざわりで木のあたたかみを感じることができる…。
だから「ホンモノ志向」なんだね。

田中:そうなんです。でも、ホンモノということは、生き物なわけで。
いくつか注意点があります。
ホンモノの木なので、収縮を繰り返します。そうすると床材のあいだにスキマができてしまうケースもあります。
これを「味だね」と思える方だとぴったりかな…と思います。
お手入れもちょっとだけ気を遣ったり、施工の費用も多少かかるので、それだけ自然のものを取り扱うことの大変さを感じています…

阿部:まさに「オシャレは我慢」なのかもしれない。

「挽板フローリング」で無垢っぽい雰囲気を

田中:無垢フローリングよりもちょっと使い勝手がよくなればなぁ…という方には「挽板フローリング」が人気です。

阿部:さっき比較してみたけど、無垢フローリングと違って何層かになっている?
(無垢フローリングを紹介したときに挙げた写真と同じ)

田中:そうそう。
何層か重なっている木の表面に「ホンモノの木」が使われています。
なので、見た目は正直無垢材と変わらないし、木の収縮なども少なめです。
使い勝手を重視するなら、「挽板フローリング」もオススメです。

左から2番目が「無垢材フローリング」、左から3番目が「挽板フローリング」です。

阿部:並べてみても、どれもホンモノを感じることはできるね。
収縮などが出てきたときに初めて違いを感じることができそうだけど、風合いと使い勝手のバランスを求めるなら「挽板フローリング」が良さそうだね。

「突板フローリング」はコスパ重視のリノベーションに

阿部:だいぶ木材の見比べ方も慣れてきました。

田中:そうだね(笑)つづいて、「突板フローリング」です。
突板フローリングは、挽板の表面の厚さが薄くなっています。
本当に紙みたいな薄いシートが貼られているような感じ。
挽板は2mm以上、突板は2mm未満くらいかな…。

阿部:本当によく見ないとわからないね…。
ってことは、シートが薄くなるとコストも安くなるということ?

田中:鋭い!そう、コストがおさえられます。
構造や形状、特徴は「挽板」も「突板」も大きく変わらないので、使い勝手の良さはたしかにあるかも(スタッフ個人の意見)。
コストを抑えたいです!というお客さまによく提案することが多い商品だと思います。

田中:あと、マンションの場合、下のフロアへ音を響かせないために遮音タイプが必要なケースがあります。
そのときには、写真のように、クッションみたいな素材が層に含まれているタイプを用いるケースもあります。

木材でなくても、クッションフロア・フロアタイルで風合いは近づけられます

阿部:お客さまでも、「正直、木材じゃなくてもいいんだけどな…」という声も多いよね。

田中:そうそう、やっぱりそこは人それぞれこだわりが違うから、木材にこだわる必要もないかな。
ご予算に合わせていくうえでいろんな選択肢があるのは事実だよ。

阿部:シートっぽいタイプをよく見かけるんだけど、それって何?

田中:それは「クッションフロア」ですね。
表面に木目調をプリントしたシートみたいなものです。
これだと、ホンモノの木ではないけど、色や素材の種類もたくさんあるから、風合いは近づけられるよね。
最近のプリント技術もだいぶ発達しているなぁ、とよく思うよ。
あと、傷がつきにくかったり、モップや布巾でお手入れがしやすいのもメリット。

クッションフロア。ちょっと樹脂みたいな素材で、プニプニしているけど頑丈そう。
番外編で「フロアタイル」というこんなシートもあります。クッションフロアより固くて、タイルとシートの中間くらい。

阿部:めっちゃいろいろあるやん!
確かに、これ、個人差だよね。どれも選択肢に挙がっていいと思うし、本当にその人次第かもしれない。

田中:そうなんです。どれも特徴があって、それぞれの素材の得意分野を見極めることが必要だと思います。
お手入れ重視なのか、雰囲気重視なのか、質感重視なのか。
自分にとって何が重要なのか、よく考えていくのもリノベーションの醍醐味です。

阿部:勉強になります!

仕上げでいうと、どれも素敵な仕上がりになることは事実。
写真やこの記事で表現しきれない違いを是非みていただきたいなと思います。
リノベーションは、まさに「百聞は一見に如かず」です。
自分たちの目と感覚で、素敵なおうちをつくりあげていきましょう!